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郷里 北海道苫小牧へのお正月帰省は、毎回船。昔は晴海埠頭発着で都内からすぐ船に乗れましたが、今は2時間ドライブした茨城県大洗港が乗り場です。けれど航海時間が昔の33時間から約20時間に短縮、結果早く帰省できます。そしてフェリーはそのまま苫小牧港に着岸。凍結した冬道を10分も走ると実家なので船の帰省はとても楽です。さらに車だと二人の幼い子供を含む大量の荷物もドアtoドアで移動ができ、帰りには北海道の海産物なども好きなだけ積んで帰ることができます。以前は北海道の海岸に多い堅く綺麗に磨かれた流木をクラフト材料の仕入れの如く、しこたま積んで帰ってきていました。

実家は北海道料理のお店をしており、大晦日はいつも注文のお節料理販売のお手伝いですが、今年はそのお節のパンフレット用写真撮影を頼まれ、妻と一緒に料理撮影をしてきました。デザイナーである妻のセッティングもあり、我ながら上手に撮れた気がします。

そして、紅白歌合戦が始まるころには家族兄弟が全員集まり、1年で一番贅沢な食事をするのが恒例。普段お店でお客さんに料理を出している反動なのか、調理の手間を掛けない素材そのままの食卓で、ウニ・イクラ・マグロ・サバ・ボタンエビ・ホッキなどの手巻き寿司と和牛すき焼がメインメニューで、毎年お腹が苦しくなるまで食べ続けます。来年までは食べたくないというほどに食べ、次の日はもう来年だからという訳ではないですが元旦のお雑煮に続き、また食べていました。

そんな実家の贅沢食卓に感謝のする気持ちでここ数年、ベーコンやハムをお土産に作り郷里の兄弟やお世話になっている人達に渡しています。今回は昨年好評だったロースハムを増量し、12キロの豚ロースを購入。ロッジとバーベキューグリルを使って仕込み、車で家々を巡りながらその場で好みの量をカットして置いてきました。

 

フェリーを降りると雪の北海道だった
フェリーを降りると雪の北海道だった

雪の苫小牧に大晦日の夕焼け
雪の苫小牧に大晦日の夕焼け

元旦の雪で作ったかまくら
元旦の雪で作ったかまくら

 
         

妻と共にお節の写真撮影を手伝う
妻と共にお節の写真撮影を手伝う

 

撮影したお節料理の写真
撮影したお節料理の写真

 

北海道料理店「そーらん亭ながの」2代目の長野昇平(兄)北海道料理店「そーらん亭ながの」
2代目の長野昇平(兄)

 

●「寒い師走、母屋の玄関でロースハム作り」

1.豚ロースの塊を漬け込み液(ソミュール液)に5日間漬ける※ソミュール液:基本は水5リットル+塩500g+キビ砂糖500gで、今回はニンニク・唐辛子・ガラムマサラなどのスパイス類を適当に入れ一度煮立たせる
2.液から引き上げ洗った後によく水を切る
3.ハム用リユースのタコ糸で解きやすいように縛る
4.端肉を炙って塩加減を味見、塩が強い場合は流水で塩抜きをする
5.表面にうっすら焦げ目が付くようにサッと焼く
6.今回は量が多いのでウェーバーのケトルグリルと12インチディープを併用
7.時折肉を回しながら中心温度が60度を超えるまで蓋をして蒸し焼きにする
8.温度に達したらビニール袋に入れ、急速に冷やす
9.船に乗る前夜、約10kgのロースト豚ロースハムが完成

1.豚ロースの塊を漬け込み液(ソミュール液)に5日間漬けた
1-2.豚ロースの塊を漬け込み液
(ソミュール液)に5日間漬ける.

3.ハム用リユースのタコ糸で解きやすいように縛り
3.

 

4.端肉を炙って塩加減を味見、塩が強い場合は流水で塩抜きを
4.

 

5.表面にうっすら焦げ目が付くよいうにさっと焼く
5.

6.今回は量が多いのでウェーバーのケトルグリルと12インチディープを併用
6.

 

7.時折肉を回しながら中心温度が60度を超えるまで蓋をして蒸し焼き
7.

 

8.温度に達したらビニール袋にいれ急速に冷やす
8.

ロースハムは完成後1日以上寝かした方がしっとりし、味もよくなるので最終的な味見はフェリーの中でした。今回の出来栄えは、やはり師走の忙しさの中で急いだこともあり塩とスパイスが少し強すぎました。コンビニで買ったクロワッサンとサラダでサンドにして食べてみたら丁度いい感じです。身内には、「しょっぱいからサンドイッチかサラダがいいよ」と言いながら渡してきました。

 

9.船に乗る前夜、約10kgのロースト豚ロースハムが完成
9.

けれどそんな中、ロッジで仕上げた方のハムだけはスチーム効果が働いたおかげか、ジューシーで塩分濃度も若干低くほぼ合格と言える出来栄えでした。そのハムは実家近くにある家族経営の美味しいケーキとキッシュとコーヒーの店に渡してきました。身内はあの味でも恥ずかしくないけど、味のわかるカフェの家族には、少しでも美味しい方じゃないとね。

苫小牧市にある菓子とコーヒーの店「ポムメリー」にはロッジ仕上げのハムを

 

船の上で試食した自家製ハムのクロワッサンサンド
船の上で試食した自家製ハムの
クロワッサンサンド

苫小牧市にある菓子とコーヒーの店
「ポムメリー」にはロッジ仕上げのハムを

 

     
長野修平
 


長野修平(ながの しゅうへい) プロフィール


1962年北海道の山菜料理店に生まれ。
海山の自然素材や古材で様々な暮らしの道具を作る作家。山菜料理や焚火料理などにも精通し、日々の暮らしやキャンプに独自のスタイルを持つ。首都圏や地方などでワークショップや作品展示などを行なう。現在、東京西端の陣馬山麓の古民家に家族4人で暮らしながら、手作りアトリエNature Worksを中心に活動。毎年10月に向こう2軒の陶房と行う「三軒工房展」では、薪窯ピザと天然水のカフェギャラリーを開き、500人を超える来場者にアトリエを開放。新聞・テレビ・雑誌などを通じての紹介も多く、著書には「東京発スローライフ」(オレンジページ)、共著に「おとなの自然塾」(岩波書店)や「野外で役立つロープワーク入門」(地球丸)、月刊誌「BE-PAL」では「子育てパパ長野修平の青空日記」を連載中。

ホームページ:www.nature-works.jp

 
   
     
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