お米の産地として名高い新潟県魚沼郡。そのお米の旨さの秘密の一つに水が数えられます。その水の源とも言うべき場所が信濃川を挟む日本最大級の河岸段丘 “津南町”です。その段々になった土地の最上段には晩春まで雪が残り、さらにブナなどの森が水瓶の役割を果たし、絶え間なく水をたたえています。
そしてその最上段の一段下辺りに、毎年通っている山菜宝庫の“無印良品津南キャンプ場”があります。そこは、テントを張ったサイトのすぐ脇にタラの芽やウドなどが生え、天ぷら鍋に火を着けてから採取しても充分間に合うほどです。その場所に、木風舎という東京のネイチャースクールで参加者を募って行っている山菜キャンプが昨年10年目を迎えました。
その10年を記念した訳ではないのですが、このコラム連載のスタート時期でもあったのでロッジのダッチオーブンを山菜料理のメインに使ってみることにしました。そして今年も津南の山菜最盛期がやってきたので、そのメニューも紹介することにしました。
最初に手掛けたのはネマガリダケの通称“地獄焼き”。ネマガリダケは雪で押し倒され根元が曲がって生える親指くらいの太さの筍。そして地獄焼きは面倒な皮剥きをせずそのまま焚き火に入れて身の部分を蒸し焼きにして食べるというものです。
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