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 毎朝霜で真っ白になるアトリエ粒庵。もう冬篭りしたくなる時節ですが、そんな時こそみんなで集まってほっこりワイワイして過ごすことが大切です。特に今年は大きく辛い出来事があった年。
元気に新たなスタートラインに立つためには、まず自分の周りの人たちから、少し幸せな気分にさせていきたいと思っていました。そこに妻が企画してくれたのが、公園でのX`mas会。ここ数年、妻のステンドグラス教室で粒庵に集まってくれた仲間を中心に、都内の公園に集合してささやかながらの年の瀬パーティです。

 会場は、粒庵から東に1時間半ほど車で移動した日当たりのいい都立野川公園のBBQ場。広い敷地にはイチョウやヒマラヤスギなどの大木が大切に育てられていて、心地いいこもれび空間を演出してくれています。
管理事務所で受け付けを済ませた後、会場のベンチを1箇所お借りして、即席の公園キッチンをコールマンの3バーナーとリンゴ箱で準備し、ロッジを使ったメインディッシュ調理用の焚き火スペースも併設して、まずは野外パーティクッキングの開始です。

※写真にカーソルを合わせるとキャプション表示します。クリックすると写真拡大で説明が見られます。

 



パーティ前夜。ケーキのスポンジを焼き上げ、調理器具と5台のロッジを車に積み終えると、月食が夜空をやさしく装っていた。写真は完全月食した時のもので、飴色が美しい。


 



都立野山公園BBQ会場のベンチを借りた、即席野外キッチン。対面式レイアウトは大人数向きで、お互いの調理を褒めたりアドバイスしたりしながら楽しく進められた。


   

 一人ひとりと集まってくる仲間が、順番に調理を担当。女子はまずケーキのデコレーションからで、ホイップクリームを泡たて、イチゴをカットし、前夜に妻が焼いてきたスポンジへデコレーションしていきます。フィニッシュに娘の朱里(あかり)が“きのこの山"をあしらい、この季節らしい演出となりました。男子は、一度やってみたかったというロッジ調理を担当。12インチスキレットとコンボクッカーでは、エビとブラウンマッシュルームのクリームペンネをバーナーで調理し、キッチンダッチでは根菜のローストを、メインディッシュのローストチキンハーブ仕立ては焚き火の下火と豆炭の上火で仕上げ、満足げです。
 すべての準備がそろい乾杯とともに宴の開始です。

 



ケーキを美味しく食べる秘訣は鮮度にもある。食べる直前にデコレーションすれば、味もさることながら、楽しさも倍増。


 



一晩漬けた肉と、網にアルミホイル(フライパン用ホイル「クックパー」)をかぶせた焦げ付き防止をセット。14インチキャンプオーブンを使用。


 



鳥モモ肉の形に合わせて丸いキャンプオーブンに入れると、X`masリースのようなレイアウトになり、ちょっと嬉しかった。




20分間上下の弱火で加熱後、ジャガイモを入れて中火〜強火にし40分過熱して完成。


 



ペンネやサラダ野菜がテーブルにならび調理完了。ペトロマックスのランタンにはナンテンの実で作ったリースを被せX`mas風に。


 
  • 本日のメニュー
  • 「エビとブラウンマッシュルームのクリームペンネ」
    縁起もの食材のエビと晩秋らしいブラウンマッシュルームを、野外でも冷めにくいクリーム仕立てにしたペンネ
  • 「天日干し筍と1年熟成自家製ベーコンのコンソメスープ」 乾物や熟成食材のコクと旨味は、コンソメスープを奥深い味に仕上げてくれる。本来食材が乏しく厳しい冬に、薬効効果も期待される保存食料理は尊ばれてきた。
  • 「根菜のロッジロースト」
    ロッジの無水鍋効果で、洗って入れただけの根菜がおどろくほど美味しく仕上がる。落とし網となるロジックトリペットを敷くと、焦げずに満遍なく加熱しやすい。
  • 「ローストチキンハーブ仕立て」
    鳥モモ肉を赤ワイン・醤油・はちみつ・ハーブで一晩漬け込み、キャンプオーブンでロースト。この日のハーブは粒庵の庭のローズマリーとローリエ。摘み立てのフレッシュハーブは風味もフレッシュ。
  • 「バンズとサラダ野菜〜オープンサンドにどうぞ」
    マスタード、ケチャップ、マヨネーズ、チリソース、塩コショウなどをアクセントに。
  • 「赤ワイン&番茶」
    今更ですが、車を運転する人は、アルコール類を絶対飲んじゃいけません。
  • 「手作りイチゴショートケーキ&パーコレータコーヒー」
    風味付けにグランマニエル(リキュール)を使った奥深い味のスポンジ。その場でデコレーションした出来たてというのも美味しさの一つ。焚き火に吊るしたパーコレータで入れたコーヒーとともに。
 
  

ケーキ、料理、飲み物、仲間が揃いX`masリースを飾ったら、さあ乾杯。奥の木に立て掛けたリースはホワイトツリーという木の枝+ツタ+小紫式部で作ったもの。
 



パリッと香ばしく仕上がったローストチキンとホクホクの根菜ロースト。




バンズの上にフレッシュ野菜とローストチキン、ケチャップとマスタードでカジュアルオープンサンドの出来上がり。


 



ハンモックを張り、ロッジのレザーグローブを飾りにつけると二人の娘は大喜び。でも「公園の木はロープ禁止です。」と管理人の方がやさしく声を掛けてくれたので、娘にも「木を大切に守るんだよ」と教えることができた、そして一緒に外した。


 



日が陰り始めても話は尽きない。




キャンプオーブンの蓋に残っていた豆炭の残り火に薪を置いたら焚き火台になり、夕暮れ近くまで暖かく過ごせた。


 



最後はケーキカットをし、プレゼント交換会をして公園X`mas会はお開きに。


 



片付け終わっても名残惜しそうに、自転車に乗り続ける娘の朱里。




モミの枝の輪に我が家のX`masオーナメントをあしらったリースはリンゴ箱に。iPodのプレイヤーをその中に置いたら、音が一方向に増幅して音響効果もGood!


   
 

 公園でのX`mas会は、今回が初めてでした。周辺では何組かのBBQやパーティをしながらの集まりが行われていました。その様子を見つつ、野外で大人数の料理を一緒に作っていると、幸せな気分にさせられます。それと同時に、このような野外BBQを多くの人たちが行うことで、いざという時の炊き出し予備体験にもつながっていくような気がしました。以前妻が町内会で所属していた女性防火協会では、毎年の防災訓練と合わせ炊き出し訓練を行っています。これからは年に1回以上、公園パーティをやっていきたいと思います。

 
 
長野修平
長野修平(ながの しゅうへい) プロフィール

1962年北海道の山菜料理店に生まれる。
海山の自然素材や古材で様々な暮らしの道具を作る作家。
山菜料理や焚火料理などにも精通し、日々の暮らしやキャンプに独自のスタイルを持つ。首都圏や地方などでワークショップや作品展示などを行なう。

現在、東京西端の陣馬山麓の古民家に家族4人で暮らしながら、手作りアトリエNature Worksを中心に活動。毎年10月に近隣の工房と共同開催すると「秋の工房展」では、作品展示販売のほか薪窯ピザ教室や長野修平クラフト体験教室などを開催。500人を超える来場者にアトリエを開放。

新聞・テレビ・雑誌などを通じての紹介も多く、著書には「東京発スローライフ」(オレンジページ)、共著に「おとなの自然塾」(岩波書店)や「野外で役立つロープワーク入門」(地球丸)、月刊誌「BE-PAL」では「長野修平の青空工房」を」月刊ガルヴィでは「長野修平のこもれびキッチン」を連載中。

ホームページ:www.nature-works.jp

 
   
     
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