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8月の後半から大雨が続きました。八王子の陣馬山の麓も記録的な集中豪雨に見舞われ、報道でも伝えられていましたが近所では土砂崩れの被害が相次ぎました。アトリエや母屋のある場所は急勾配の山に挟まれた渓流沿いで、大雨が降ると川の水量が10倍以上に増え、もの凄い爆音を発しながら流れていきます。


ここに暮らし始めた8年ほど前には、大雨が降ると不安で眠れないこともありましたが、この地に昔から暮らす人から「あそこは昔、お寺とお堂が岩盤の上に建っていた場所で、地震や大雨などにはめっぽう強い土地だ」と聞き一安心しました。さらに隣に暮らすおじいちゃんから「川の色が味噌汁色になんなければ大丈夫」と聞き、雨が激しくなる度に川を見るようになり「この色なら大丈夫」という経験を積み重ね、今では雨が降っても眠れないということはなくなりました。

 

母屋の下を流れる北浅川の源流
母屋下を流れる北浅川源流


不安はなくなってきましたが、こう雨が続くと外で夏をたのしむ機会がなくなってきてしまいます。けれども9月に入ってからやっと夏らしい日差しが戻ってきました。例年なら残暑が厳しいと感じる時期ですが、今年は違います。この夏にやり残したことを楽しむ最後のチャンスの到来なのです。その楽しみの一つが真夏の似合う外飯のタコスクッキング。メキシコ料理のタコスは、トウモロコシの粉で作った生地を薄く丸くのばして焼き、二つ折りにして間に具を挟んで食べるアレです。具はいろいろあるようですが、我が家では私が牛ひき肉のスパイス炒めと手作りサルサをたっぷり挟むのが好みで、妻はワカモーレというアボガドのペーストがなくてはならいアイテムです。
       

●手作りサルサ
完熟トマト2個・玉ネギ1/2・ピーマン1個・青唐辛子2本をみじん切りにし、おろしニンニク・ライム絞り汁・タバスコを好みの量合わせ、最後にオリーブオイルと塩胡椒で味を調整。作ってから少し寝かせるのがポイント。

●ワカモ−レ
粗つぶししたアボガド1個に玉ネギのすりおろしを1/4個と、完熟トマト1/4・青唐辛子2本のみじん切りを合わせ、おろしニンニク・ライム絞り汁・塩胡椒とオリーブオイルで味を調える。

         

タコスランチの材料
1.タコスランチの材料

 

タコスの具
2.タコスの具
手作りサルサ・ワカモーレ・牛ひき肉スパイス(コリアンダーとクミン)炒め・薄切りトマト・シュレットチーズ・細切りレタス

 

昔買ったトルティーヤプレス
3.昔買ったトルティーヤプレス

 

具材の準備ができたらいよいよタコスの生地であるトルティーヤを作ります。我が家では少し柔らかめが好みなので、トウモロコシの粉に小麦粉を3割程混ぜ、塩少々とオリーブオイルを少し入れて生地をこねます。

練った生地は、パンやナンのように発酵がいらないので、すぐに焼いてもOKです。小さめの拳大に丸めた生地を薄く延ばして焼くのですが、本場ではその作業に専用のプレスを使っています。昔、通販で買っていた写真のトルティーヤプレスがそれです。

生地をラップでサンドし、ハンドルを握ってプレスすると簡単に薄く延ばすことができますが、今回そのプレス作業にコンボクッカーを使ってやってみました。鋳物の難点とも言われる重さを活用しプレスします。さらに、コンボクッカーに浮き彫りされているLODGEのロゴを生地に写し取って焼いてみます。
焼きには12インチの蓋が、温度も安定していて最適でした。

 

コンボクッカーで生地をプレス
4.コンボクッカーで生地をプレス

 

両手に体重をのせ均一に伸ばす
5.両手に体重をのせ均一に伸ばす

 

LODGEのロゴがクッキリと
6.LODGEのロゴがクッキリと

 

たっぷりの具が食欲をそそる
7.たっぷりの具が食欲をそそる

少し余裕を感じた粒庵の工
8.少し余裕を感じた粒庵の工房


来月4日からの工房展の準備で妻はステンドグラス作り・私は竹工作品制作と寝る間を惜しむほど忙しい最中なのですが、そんな時こそ少し楽しむくらいの余裕がいい結果をもたらすはず。保育園に二人の娘を預けている隙に、妻と二人でしばしのタコスランチタイム。「香ばしいコーン生地とホットな辛さにはメキシコビールがぴったり。たまにはこんな食事がしたかったんだ」(妻談)。

長野修平  


長野修平(ながの しゅうへい) プロフィール


1962年北海道の山菜料理店に生まれ。
海山の自然素材や古材で様々な暮らしの道具を作る作家。山菜料理や焚火料理などにも精通し、日々の暮らしやキャンプに独自のスタイルを持つ。首都圏や地方などでワークショップや作品展示などを行なう。現在、東京西端の陣馬山麓の古民家に家族4人で暮らしながら、手作りアトリエNature Worksを中心に活動。毎年10月に向こう2軒の陶房と行う「三軒工房展」では、薪窯ピザと天然水のカフェギャラリーを開き、500人を超える来場者にアトリエを開放。新聞・テレビ・雑誌などを通じての紹介も多く、著書には「東京発スローライフ」(オレンジページ)、共著に「おとなの自然塾」(岩波書店)や「野外で役立つロープワーク入門」(地球丸)、月刊誌「BE-PAL」では「子育てパパ長野修平の青空日記」を連載中。

ホームページ:www.nature-works.jp

 
   
     
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