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忙しかった今年の工房展も終了し初冬の静けさが戻った粒庵で、妻がステンドグラスの教室を初めて行うことになりました。これまで粒庵のアトリエを会場に、竹や枝・蔓や藁を素材にした生活道具のクラフト教室を、私が講師役で毎年行ってきました。

その度に妻が参加者のためのお茶や昼食の準備をサポートしてくれ、とても助かりいい雰囲気を作ってきてくれました。そこで今回は私が、講師役の妻をサポートさせてもらうことにしました。

初霜、初氷と寒さが身にしみるこの時期は、何より暖かさが最高のご馳走になります。そこで活躍してくれるのが焚き火でありロッジのダッチオーブンです。参加者の方々が集まってくる午前10時の少し前から焚き火ピットに火を入れ、暗くなってくる夕方5時ごろまで焚き続けます。

粒庵の焚き火は野外の暖房器具であると同時に、人が集って何かをするためのスイッチのような役割もあります。そして湯を沸かし加熱調理をするためのコンロとしても使えることが最大の魅力です。その脇役に私とロッジが入り、今回のステンドグラス教室のサポートをしました。

 

●雑景

晩秋。粒庵の苔庭に紅葉が散ってくる
晩秋。粒庵の苔庭に紅葉が散ってくる

初氷が張った初冬の朝は寒い
初氷が張った初冬の朝は寒い

はじめてステンドグラス教室を指導する妻。少し緊張してるのかなあ。
はじめてステンドグラス教室を指導する妻。少し緊張してるのかなあ。

 

色とりどりのアンティック製法のガラス素材
色とりどりのアンティック製法のガラス素材

 

ハリケーンランプ作りに挑戦した参加者Tの作品
ハリケーンランプ作りに挑戦した参加者Tさんの作品

 

 教室の初日。太陽が山裾に隠れ、寒さが身に染みてくる3時半ごろに合わせ、あったかいおやつを作りました。コンボクッカーを焚き火ピットに置いておくだけでできる簡単なもので、素材は5歳になる娘が保育園の芋掘りで持ち帰ってきたサツマイモ。

洗って濡れたままの芋をレモンと一緒にロッジへ放り込み、焚き火にかけたものです。そのまま手にとって食べても美味しいのですが、女性の参加者も多かったので見た目もちょっとアレンジ。私が数年前に削った楓の拭き漆の長皿にサワークリームと庭のレモンバームの葉をあしらい盛り付けてみました。

森の中のアトリエで、一生懸命に作品を仕上げる参加者と少し緊張しながら指導する妻。少しお洒落を意識した暖かおやつに「うれしいー。すてきー。」と言葉しきりでした。そんな中、娘とロッジと共に妻孝行ができた私も幸せな初冬の一時でした。。

 

●焚き火とロッジの暖かおやつ
「サツマイモのレモン蒸し焼きサワークリーム添え」

1.コンボクッカーに洗った芋と輪切りレモンを入れる
2.焚き火ピットの中にコンボの足となる石の五徳を作る
3.上下の焚き火で温度を上げ、そのまま鎮火させて1時間置く
4.レモン風味のほっくり芋とサワークリームの相性が好評の一品でした

 

コンボクッカーに洗った芋と輪切りレモンを入れる
1.

焚き火ピットの中にコンボの足となる石の五徳を作る
2.

 

上下の焚き火で温度を上げ、そのまま鎮火させて1時間置く
3.

 

レモン風味のほっくり芋とサワークリームの相性が好評の一品でした
4.

長野修平
 


長野修平(ながの しゅうへい) プロフィール


1962年北海道の山菜料理店に生まれ。
海山の自然素材や古材で様々な暮らしの道具を作る作家。山菜料理や焚火料理などにも精通し、日々の暮らしやキャンプに独自のスタイルを持つ。首都圏や地方などでワークショップや作品展示などを行なう。現在、東京西端の陣馬山麓の古民家に家族4人で暮らしながら、手作りアトリエNature Worksを中心に活動。毎年10月に向こう2軒の陶房と行う「三軒工房展」では、薪窯ピザと天然水のカフェギャラリーを開き、500人を超える来場者にアトリエを開放。新聞・テレビ・雑誌などを通じての紹介も多く、著書には「東京発スローライフ」(オレンジページ)、共著に「おとなの自然塾」(岩波書店)や「野外で役立つロープワーク入門」(地球丸)、月刊誌「BE-PAL」では「子育てパパ長野修平の青空日記」を連載中。

ホームページ:www.nature-works.jp

 
   
     
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